誰に相談すれば良いのか?
年末年始、お盆休み。帰省で込み合う交通機関のニュースを聞くと、誰もが思うふるさとの両親。みなさまのご両親はご健康でいらっしゃいますか?
離れて暮らしていると、自分の家族の日常に追われて、つい【親は健康で、一緒に暮らしていた子供の頃と同じ姿で暮らしている】という前提で物事を考えがちですよね。
自分の子供たちが成長するのと、時間は平等に両親を老いへと導いていきます。
たまに電話を掛ける時に、溺愛してくれていた孫の名前を忘れていてびっくりしたり、同じことを前回も聞かれたばかりだと、電話を握る手のひらに汗をかいたことはありませんか?
また、ご同居されていたり、会う機会が多い距離で暮らしていると、【介護になったらどうするのか?】ということは、かえってお互いに話題にできないことが多いと思います。
誰が介護のお世話をするのか。『お嫁さんお願いね』『自分の家で死にたい』ご両親の希望を聞きたいような、聞きたくないような、ビミョーな話題を話などできない。したくない。本音だと思います。
実際に介護に携わった会社の同僚や、ご親戚の話は【大変だった!!/大変だよ!!】ということだけで、具体的なことはあまり伝わってこないですよね。
他人には言いたいけど言えない。親の人格を否定されかねない行動や言動。いろんなことが、いろんなことがありすぎて『大変だよ』というのが精いっぱいのところだと思います。
想定をしてみましょう
ある日突然、親が事故や病気で入院することになった。
救急病院? かかりつけの病院ってどこだっけ?。自分も子供の頃に診てもらった内科のおじいちゃん先生か?まだやってるのかな。跡継ぎがいない話を聞いたような気がする。市内には大きな総合病院がいくつかあったな。待ち時間が長いとぼやいていたけど。どこだろう?
持病は糖尿病があったな。それにお盆に帰省した時は血圧が高いと話していた。180って上なのか下がなのかどっちだっけ?普段飲んでる薬は?何かカタカナの長い名前のクスリだったはず。思い出せない。そういえば保険証はどこにあるのだろうか。
上の想定では、同居していてもわからないことがほとんどですね。離れて暮らして居ればなおさら、心配をかけまいとご両親は話すことも少ないのではないでしょうか。
○過去の大病・入院歴
○持病と通院歴
○投薬されている薬品名、薬品メーカー
○かかりつけ医の場所と名前
○アレルギー
最低でも以上の項目は、聞き取りをしていつでも医師に申告できるように準備しておきたいものです。
介護とは何でしょう?
事故や病気でダメージを受けた体が、回復に時間がかかるようになる。
あるいは、医療では回復せずに、体が不自由なままの暮らしが始まる。
その時から、介護が始まります。
介護とは何でしょう?
介護とは自分の親が
『希望する生活が送れるようになること』
です。
介護施設の種類をいくつご存知ですか?
介護施設には自宅で、あるいは自宅から通って利用する施設とサービスがあります。(デイサービスやデイケアと呼ばれます。)
生活の拠点を置く介護施設には代表的なもので以下のものがあります。
名称を聞いたことがある、または、どんな状態の人が利用する施設か知っているものがありますか?
ケアハウス
シルバーハウジング
サービス付き高齢者住宅
介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
認知症高齢グループホーム
介護型ケアハウス
特別養護老人ホーム(特養)
介護療養型医療施設
介護老人保健施設(老健)
私はこの10種類の施設の違いは、全くわかりませんでした。
毎日のように新規オープンの告知や求人広告を見かけますが、いずれの施設も『寝たきり老人』になったり、『痴呆症になった老人』が利用する施設で、名称の違いはセールスコピー戦略で変わるのかな?と思っていました。
いざ自分のこととして、どの施設を利用するのか調べてゆくと、思ってもみなかったことに気づかされました。
自分の親が利用できる施設は実は決まっており、それを決めるのは自分たちではなく、ケアマネージャーという資格の人であること。
私たちは、ケアマネージャーに認定されたその種別の施設の中から、介護施設を探すことになるのでした。
介護度ってご存知ですか?
要支援1とか、要介護3とか5とかの言葉です。
それぞれの代表的な状態を紹介していきますので、自分の親の状態を想像しながら読んでみてください。
要支援1
・居室の掃除や身の回りの世話の一部に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排せつや食事はほとんど自分一人でできる。
要支援2
・身だしなみや居室の掃除など身の回りの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両脚での体位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排せつや食事はほとんど自分一人でできる。
要介護1
・混乱や理解低下がみられることがある。
・身だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両脚での体位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・排せつや食事はほとんど自分一人でできる。
要介護2
・混乱や理解低下がみられることがある。
・身だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話の全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・排せつや食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
要介護3
・いくつかの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
・身だしなみや居室の掃除など身の回りの世話が自分一人でできない。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作が自分一人でできない。
・歩行や両脚での体位保持のどの移動の動作が自分でできないことがある。
・排せつが自分一人でできない。
要介護4
・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
・身だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話がほとんどできない。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
・歩行や両脚での体位保持などの移動の動作が自分一人ででき無し。
・排せつがほとんどできない。
要介護5
・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
・身だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話ができない。
・立ち上がりや片足での体位保持などの複雑な動作ができない。
・歩行や両脚での体位保持などの移動の動作ができない。
・排せつや食事ができない。
【要支援1】から【要介護5】までの介護認定を受けるところから介護は始まります。
要介護認定制度について
厚生労働省のマニュアルから要介護認定の仕組みと手順を抜粋してご案内します。
要介護認定の流れ
① 要介護認定は、まず、市町村の認定調査員(ケアマネージャー)による心身の状況調査(認定調査)及び主治医意見書に基づくコンピュータ判定を行う。(一次判定)
② 次に保健・医療・福祉の学識経験者(医師)により構成される介護認定審査会により、一次判定結果、主治医意見書等に基づき審査判定を行う。(二次判定)
③ この結果に基づき、市町村が申請者についての要介護認定を行う。
認定調査を構成する3つの調査票の役割
① 概況調査
– 現在受けているサービスの状況(療養に関する意見を付する際に活用される場合がある)
– 家族状況、居住環境、日常的に使用する機器、器械の有無等について特記すべき事項。(介護の手間など特記事項の内容を理解する際に活用される場合がある)
②基本調査(74項目)
– 調査項目をもとに中間評価項目得点を算出
– 調査項目の選択及び中間評価項目得点より、一次判定ソフト(樹形モデル)によって要介護等基準時間を算出
③特記事項
– 対象者の状況を正確に把握するための情報。主に基本
調査では把握できない対象者の具体的、固有な状況など
を審査会に伝達する役割。
認定調査に基づく一次判定
樹形図により、次の8つの生活場面毎の介助時間を推計する
特別な医療が提供されている場合の時間の加算
特別な医療の提供がなされている場合については、8つの生活場面に要するケア時間に下記の時間を加算します。
認知症高齢者の日常生活自立度を加味する
要介護認定は、介護サービスの必要度(どれ位、介護のサービスを行う必要があるか)を判断するものです。従って、その方の病気の重さと要介護度の高さとが必ずしも一致しない場合があります。
- [例]認知症の進行に伴って、問題行動がおこることがあります。例えば、アルツハイマー型の認知症の方で、身体の状況が比較的良好であった場合、徘徊をはじめとする問題行動のために介護に要する手間が非常に多くかかることがあります。一方で、身体的な問題が発生して寝たきりである方に認知症の症状が加わった場合、病状としては進行していますが、徘徊等の問題行動は発生しないため、介護の総量としては大きく増えないことが考えられます。
要介護認定基準時間を算出し区分を決定する
「認知症高齢者の日常生活自立度」が概ねII以上の者であって、一定の介護が必要な程度の認知症があるもの。 その他の精神神経疾患の症状の程度や病態により、予防給付等の利用に係る適切な理解が困難であると認められるものにおいては要介護2に該当することが多いようです。
要介護状態区分別の状態像
上の章で案内した介護度についての文章よりこの下の図の方がわかりやすいと思います。
認定後の介護サービス利用
私たちがやることの流れはこの下の図に凝縮されています。ぜひご覧ください。
まずは区役所、市町村の窓口か地域包括支援センターに相談して申請をしましょう。
実際の施設選びは大変です!
ネット検索の盲点=おとり物件?
首都圏には6000件以上の有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅があります。
インターネットで検索すると、不動産や旅行サイトのように希望の項目で情報を得ることができます。
・自分の親の介護度で受け入れ可能な施設を調べる。
・空室情報をリアルタイムで確認する。
・自分でネットで検索して、クチコミまで探して見てゆく。
・気に入った物件の見学に出向く手配までする。
自分の日常生活をしながら、インターネットで調べてゆく。スマホの小さな画面で、これは大変なことですね。
また、インターネットで検索した場合、いわゆる『おとり物件』が存在するのも、迷惑なことですね。
(不動産の賃貸物件サイトなど、『おとり物件』がいっぱいですね)
予算範囲での検索は可能か?
そして、いちばん肝心の【予算】です。
自分がいくら負担できるかで、選ぶ施設は変わってきます。気に入った施設が見つかっても予算が合わなければ見送らざるを得ないでしょう。
自分の兄弟、配偶者、子供たちにも協力を仰がなければならないとすれば、なおさら、情報を共有して施設選びをすることが必要だと思います。
短い時間の中で、すべてを決めてゆかねばなりません。試行錯誤をする余裕は無いと思います。
【きらケア老人ホーム】を利用して施設を決めた方の口コミ
母はもともと施設に入っていましたが、「施設の外になかなか出られず自由が少ない」や、「施設で働く人の入れ替わりが激しい」といった愚痴をこぼしていました。そこで登録をしてアドバイザーの方に相談に乗ってもらうと、細かい条件に合うところを探してくださったり、施設で働く方の雰囲気などまできちんと考慮してくださったりしました。値段は以前いた施設よりも多少上がりましたが、母が楽しそうにでかけたり施設の方と話しているのを見ると施設を移ってよかったと思います。親身になって話を聞いてくださったアドバイザーの方には感謝しています
両親とは遠くに離れて住んでいましたが、急に父が亡くなり日に日に母が衰弱していきました。施設に入れることを決意し、自分でネットで調べていましたが、空室有りと書いてあったのに実際に問い合わせてみたら満室だったり、疾患があったため結局受け入れを拒否されてしまったりすることが多かったです。ケアマネージャーの方にも頼りましたが、担当者が多いようで、一人ひとりにしっかり時間を割くのは難しいようでした。時間ばかりが過ぎていき、自分で探すのに限界を感じて登録しました。電話で話した方は疾患があっても対応してくれる即入居可能な施設をいくつか紹介してくださり、スムーズに決まりました。もっと早くプロに頼っておけばよかったと思います。
よくあるご質問
最短でどのくらいで入居できますか?
ご相談いただいて最短で1週間ほどです。平均で2週間ぐらいで入居決定になります。
ネットの口コミ以外に情報はありますか?
グループ会社で介護スタッフの派遣もしているので、検索だけではわからない施設の雰囲気や評判などご提供できます。
ネットで検索して問い合わせるとどこも埋まっているが?
きらケア老人ホームはリアルタイムに施設の空き情報を把握することで、すぐに空きそうな施設の情報までご提供できます。
【きらケア老人ホーム】のお問い合わせ
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